電池で携帯ホッカイロが作れる!?フィルムヒーターを買ってみた

電子工作

先日、ふと千石のHPを眺めてたら、面白いものを発見しました

何とアルミ箔のフィルムヒーターです

電気を流すことで発熱するヒーター素材らしい

ヒートラボという会社が製造してる様です

冬場は手が寒いし面白そうなので、試しに買ってみることにしました

まとめ

結論から言うと、この製品は思ってたのとは大分違いました
はっきり言いますが、この製品で携帯ホッカイロを作るのは無理でした

その辺の理由は最後の「追記:実用にはかなり厳しい、というか無理」で書いています

A8サイズのフィルムヒーター

買ったのはAL-DC-A8-10-24DというA8サイズのフィルムヒーターです

千石で買えるフィルムヒーターの中で、安くて性能がそこそこよさそうなこれにしました

お値段は税込622円でした

もっと大きいサイズのフィルムヒーターもありましたが、遊びで使うならこのくらいの値段が手ごろと判断

実物は52mm×84mmというサイズで結構小さいです

単三電池と見比べてもらうとその小ささがわかるかと思います

使い方

んで、どうやってこのフィルムヒーターを使うのかというと

単に端子に電圧をかけるだけ

電圧に応じてヒーターの温度が上昇します

特性表

電圧(V)電力(W)温度(℃)
1.50.0920.6
3.70.5226.6
5.00.9031.6
9.02.7056.2
12.04.4475.8
16.07.36102.8
24.014.64154.6

実際に手持ちの安定化電源機をつないで試してみましたが、USBの電圧である5V程度だと、ほんのりと温かい程度

使い捨てホッカイロくらいの温度を出そうと思ったら9V以上必要になります

使い捨てホッカイロの温度

揉むと暖かくなる使い捨てカイロの温度は平均で53℃、最高温度は63℃らしいです

充電電池は18650

9Vといえばちょうど角形の9V電池の電圧ですが、これは充電式電池がほぼないので除外

候補としたのはリチウムイオン電池の18650です

この18650電池は約4Vの電圧があるので、直列で使えば8Vの電圧が取り出せます

8Vあればフィルムヒーターの仕様上では40℃以上にはなるので、とりあえずこれで試してみます

18650電池は信頼のKEEP POWER製のものを使用します

電池ボックス

18650用の電池ボックスは、これまた千石で売っていたこちらの2本直列タイプ

作り方

作り方は超簡単

電池ボックスとフィルムヒーターをはんだ付けするだけ

温度調整機能?

そんなもんありませんw

電池をセットした結果

うーん・・・ぬるい

温かいといえば温かいのですが、やはり40℃程度だとホッカイロとしては厳しい感じです

やはり屋外で使うには50〜60℃は必要のようです

このフィルムヒーターでその温度を出そうと思うと、9V以上印加しないといけません

18650電池2本で昇圧回路を追加するか、18650電池3本にして電圧を落とすか

いずれにしろ結構寸法的に大きくなりそうです

また、このKEEP POWERの18650電池は容量が3400mAhなのですが、もし直列で使う場合、計算上は1時間30分くらいしか使えません

いくら電気で暖かくなるのが画期的だとはいえ、1時間30分しか使えないものをわざわざ充電して持っていくのは馬鹿馬鹿しいという結論に至りました

やっぱりホッカイロは昔ながらの使い捨てホッカイロが費用対効果の面で優れます

このフィルムヒーターの使い道

1.バイクのグリップヒーター

このフィルムヒーターの優れてる点は、薄い・軽量・曲げられるという点にあります

なのでバイクのグリップヒーターのような活用方法は結構良いんじゃないでしょうか

人差し指ウォーマー

素材的に簡単に丸められますし、バイクのバッテリー電圧は12Vなのでそれなりの温度は取り出せます

また消費電力も低いので、考えれば考えるほどグリップヒーター向きといえます

昔バイクに乗っていた頃、グリップヒーターを後付けしたことがあるんですが、あれ結構電力いるんですよ

グリップヒーターをOnにすると夜はヘッドライトが少し暗くなりますから

2.屋内での暖房器具に

例えばスリッパとか手袋など、屋内で使うものにこのフィルムヒーターを入れ込むのはありな気がします

オフィス用品として使えそうです

その場合、電源として手軽なのはUSBとなりますが、こちらは5Vなので昇圧が必要になりますね

個人的に思いついたのはそのくらいですが、今後良いアイディアが思い浮かんだら試してみます

3.水の沸騰に

仕様上、16Vまで電圧を上げれば100度近くになるので、水を沸騰させることもできるかもしれません

キャンプなどで火を使わずに電気で水を沸騰させる新しい時代が来るのかもしれません

追記:実用にはかなり厳しい、というか無理

その後、試しに安定化電源機を使って電圧を9Vに設定してやってみました

結果、それほど暖かくなりませんでした

そこで思い切って12Vまで電圧をあげてみました

確かに12Vまで上げるとかなり熱くなります

しかし、冷たい手で触るとすぐに温度が下がってぬるくなってしまいます

発熱してるのが薄いアルミ箔なので熱容量が少ないせいなんだと思います

とにかく触るとすぐに温度が下がってしまうので、温度を上げるためにはしばらく触らずに放置する必要があります

そして暖かくなった時点で触ると、また温度が下がってしまいぬるくなる、という無限ループになります

つまり、温かい温度のまま触り続けるのは無理な製品だという結論になりました

上では妄想を膨らませてグリップヒーターには向いてそうだグフグフ

などと夢がヒロガリング状態で書きましたが、いくらバイクの12Vを印加し続けても手で触るとすぐに温度が下がってしまうので実用向きではありません

むしろグリップヒーターの場合、走行風でけグリップが冷やされるので手で触る以前の問題かもしれません

なので水を沸かすなんて論外

まさに夢物語です

こういうのって仕様書を読むだけでは本当にわからないものですね