100人に一人?スーパープログラマーの存在

プログラマー

僕はその昔、社員数が数千人規模の開発会社にいたことがあります

その会社ではほとんどの社員がエンジニアで、社内には多くのプロジェクトが存在していました

当然、プロジェクトが変わると携わる人も変わります

そんな中、たまにスーパープログラマーと出会うことがありました

感覚的な話で恐縮ですが、100人や200人単位のエンジニアたちと接すると、たまにすごい人がいます

僕は彼らのことをスーパープログラマーと呼んでいます

スーパープログラマーの定義

一言にスーパープログラマーといっても定義は色々だろうと思いますが、ここで言うスーパープログラマーとは作業スピードがとてつもなく早いという意味です

彼らは一般のエンジニア/プログラマーの数倍の速度で作業を終わらせます

例えばリーダーが3,4日間で見積もった作業を、たったの2時間程度で終わらせてきます

そんなすごい人が実際にいました

作業内容は何もプログラミングだけじゃありません

エクセルの作業がめちゃくちゃ早い人なんかもいました

しかも彼は新人でした

ところで、一般的にスーパープログラマーって聞くと、どんな人を想像するでしょうか?

多くの人が想像するイメージ

ネドリー

おそらく一般の人はジュラシックパークのデニス・ネドリーのような人を想像するのではないでしょうか

知らない人のために説明すると、ネドリーはインジェン社お抱えのシステムエンジニアで、ジュラシックパーク内にある全てのシステムを一人で作り上げた人物

・太っていて
・色白で
・メガネ

この印象が強いのではないでしょうか

さらに、ものすごい速度でキーボードをタイピングし、一心不乱に何かのコードを打ち込む

赤木リツコ

あるいは新世紀エヴァンゲリオンに登場する赤木リツコ

特務機関NERVに勤める彼女には特徴的なシーンがあります

第13話で使徒「イロウル」にシステムをハッキングされる回

序盤、同じく特務機関NERVの伊吹マヤが両手でキーボードで打ち込んでいますが

「ちょっと待って、A8の方が早いわよ」

という謎のセリフを言いつつ、よりも早い速度で、何かを打ち込む赤木リツコ

しかも片手なのに伊吹マヤが両手でタイピングするより早いときてます

この回では、さらに終盤にシステム「カスパー」を乗っ取られそうになると、また赤木リツコが何かをキーボードに打ち込むシーンがあります

一体全体、何のコードをそんなに一生懸命打ち込んでいるかは定かではありませんが、このような演出は映画やアニメでよく用いられます

そういった印象もあり、すごいプログラマーは「ガチャガチャ」という、けたたましい音を立ててキーボードを叩く、そんな印象があるのではないかと思います

外見

さらに外見

男ならデブで色白で、そしてメガネ

女なら細くて色白で、そしてメガネ

そんなイメージだと思います

実際のスーパープログラマー

前置きが長くなりましたが、実際に僕が見たスーパープログラマーたちはネドリーや赤木リツコとは全然違いました

まず彼らは「ガチャガチャ」といった音を立ててキーボードを叩くことはほとんどありません

実に静かです

静かにディスプレイを見つめて、マウスをカチカチと数回クリックしたかと思うと、時折キーボードを静かにタイプする、そんな感じです

さらに、たまたまかもしれませんが特に外見上、太ってる人はいませんでした

しかもメガネすらかけてない人が多かった気がします

むしろ、見た目はものすごい普通

特に目立つ特徴もない、そんな人たちでした

人間的に良い人が多い

凄腕プログラマーなんていうと、なんか偏屈で変わり者

映画ではよくそんなキャラクターが作り出されます

しかし実際、個人的にはすごいプログラマーは良い人が多い気がします

性格も明るくて、疑問点とか聞くと驚くほど親切に教えてくれる

だから、すごいプログラマーだけど、変な性格の人は実はスーパープログラマーでは無いんじゃないかと思ってます

よくいるでしょ?

すぐに知識でマウントを取ってくるようなエンジニア

え?しらない?

Qiiなんとかって言うサイトを見れば、そこら中に・・・おっと誰か来た様だ

まとめ

彼らスーパープログラマーがどのようなやり方で、そんなスピードで作業できるのか、検証したことはありません

ただ、「キーボードでガチャガチャと音を立ててコードをタイプするような作業のやり方では、大した速度でプログラミングを行うことはできない」、

と言うことを示唆しているのだと思います

考えてみれば当然でしょう

どんなに早くタイピングができたところで、単位時間当たりに打てる文字数には限界はあります

その数倍の速度を実現するには、全く異なる手法を取り入れる必要があります

巷ではコードを他のサイトからコピーして貼り付ける様な、いわゆるコピペプログラマーを揶揄するような発言を多く見かけます

しかし、逆に自分で全てのコードをタイプすることが素晴らしい、と言う論理もおかしな話だと思います

そしておそらくスーパープログラマーたちは、ほとんどのコードをガチャガチャとタイプするようなことしません

すでにその当時の会社は退社しているのですが、一番後悔しているのは彼らがどうやってそのような驚異のスピードを実現しているのかを知ることが出来なかったことです

もし、もう一度彼らに会うことができたら、作業中の風景を動画で撮影させて貰いたいと思ってます

おそらく一般のエンジニアとは全然違うアプローチでプログラミングや作業を行なっているのでしょうが、そういったやり方を社内で周知することこそ、他の一般社員にとって多くの学びを得ることができる機会だったのに、と今になって思います