エンジニアが思ってるほど一般ユーザはウェブの使い方をわかってない

ウェブサービス

僕が運営してるウェブサービスの中に、ユーザ年齢層の高いサービスが一つあります

ユーザの年齢層

一応アナリティクスの結果を見ると、18歳〜34歳が中心になっていますが運営上の体感では50歳台以上と思わしきユーザが多く利用してる印象です

多分問い合わせをくれるユーザの年齢層が高いからそのような印象を持ってるのかもしれません

入力の仕方がわからない

僕を含めた多くのITエンジニアは、ウェブサイトのUIを作るにあたって基本的な使い方はある程度わかってくれてる前提で設計をします

例えばあるサイトのユーザ登録画面を、以下のような入力フォームで作ったとします

ユーザ登録画面

実にシンプル

きょうび、こんなシンプルなユーザ登録画面は探してもなかなか無いでしょう

しかし、一部の高齢ユーザはこのフォームの入力の仕方がわかりません

「名前:」の下にある入力欄をクリックもしくはタップすると入力できるようになることがわからないのです

ちょっと何言ってるのかわからないって?

つまり、僕らエンジニアはウェブサイトというのが普段、比較的若いユーザを中心に利用されていることから「わかってるはず」という思い込みを持っています

しかし、信じられないかもしれませんがこの日本にも普段ウェブサービスをほとんど利用しない人が存在します

無人島でいまだに戦争が終わったのを知らないから、というわけではありません

東京なんかの大都市に住んでいても普段、そう言ったウェブに関係なく生活してる人は実は少なからずいます

実は高齢者だけに限った話でもなく40代くらいの人でも存在しているのです

母親の操作を観察してみよう

一番わかりやすいのは母親のパソコンやスマホの操作を観察してみることです

母親というのはシステムみたいな世界から程遠い存在です

対極にいると言ってもいいです

だから母親の操作を観察すると、高齢者のようなシステムに不慣れな人のやり方を理解することができます

多分、普段からウェブサービスを開発しているエンジニアは驚くと思いますよ

「そんなことすらわからないのか・・・」

というカルチャーショックを受けるはずです

コピペを知らない

普段から飛行機の予約のようなウェブサービスを利用するという人でも、意外とコピペのやり方をわかってない人は多いです

というかコピペをするという考えがありません

ウェブサービスを運営していて困るのは、メールアドレスの入力です

メールアドレスってそれなりに長い文字数を入力する必要があって、1文字でも間違えると相手には届きませんよね

若い人はそのことをよくわかってるから、コピペで入力するので間違いが発生しずらいです

ところが、コピペの概念がないユーザはメールアドレスを手入力します

しかも高齢者になると老眼も入ってくるので特にスマホではよく画面が見えてません

当然、入力したメールアドレスは間違いだらけで、相手に要件が届くことはありません

わかってるはずという概念を捨てる

この事実を知った時は、相当ショックを受けました

それからは僕が開発するウェブサービスは、とにかくUIをシンプルにわかりやすくすることを心がけています

「わかってるはず」

という概念を捨て、とにかく初めて見た人でも一瞬で理解できるUIにすることが重要だと思っています

しかし、世の中のウェブサービスはとにかく直感的にわかりずらかったり、入力しずらいフォームが多く存在しています

そう言ったサイトは、多くの機会損失を起こしているのでとてももったいないと感じますね