仕事が多くて忙しいITエンジニア必見のエッセンシャル思考

仕事環境

日本のオフィスワーカーは海外に比べて効率が低いと言われる

これはなぜか?

日本のホワイトワーカーは非常に無駄が多い

元々は礼儀や思いやりで始めたようなことかもしれないが、今ではそれが必須の業務として組み込まれている

そんな我々オフィスワーカー、ITエンジニアがどうやったら仕事の効率を上げられるのか

その答えがエッセンシャル思考という本に書かれていた

エッセンシャル思考とは?

より多くのことをやり遂げる技術ではない。正しいことをやり遂げる技術であり、自分の時間とエネルギーを最も効率的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのものである。

ポイントは、

「より少なく、しかしより良く」

を実践するメソッドであるということ

1.選択

私たちは時間とエネルギーの使い道を選ぶことができる。だからこそ、トレードオフを弾くけることも必要になる

2.ノイズ

世の中の大半のものはノイズである。本当に重要なものはほとんどない。だから何が重要なのかを正しく見極めなくてはならない

3.トレードオフ

全てを手に入れることはできない。何もかもやるなんて不可能。だからこそ「どうやって全部終わらせようか」と考えるのをやめて「どの問題が一番重要か?」と考えよう。

厳選ワード集

選ぶ能力は誰にも奪えない。
ただ本人が手放してしまうだけ。

小さく始めて、日々の小さな進捗を評価する。
それを何度も何度も繰り返す。
最初から壮大な目標を立てるより、その方がずっと遠くまで行ける。

人生はあまりに短い。
それは悲しむよりも、むしろ喜ぶべきことに思える。
短い人生だからこそ、勇気を出して冒険できる。
限られた時間の使い方を、よりいっそう厳密に選ぼうと思える。

そもそも私たちの中には「今」しかない。
未来や過去は想像の中にあるだけで、けっして触れられない。
私たちの行動が何らかの力を持つのは、今ここにおいてだけなのだ。
非エッセンシャル思考の人は、過去や未来に気を取られるあまり、今を生きることを忘れている。
いつも心ここに在らずの状態で、目の前のことに集中できない。
一方エッセンシャル思考の人は今ここに集中する。
昨日や明日ではなく、今この瞬間に何が大事なのかを考えるのだ。

「完璧を目指すよりまずは終わらせろ」という言葉がある。
これは別に品質を無視しろという意味ではない。
瑣末(さまつ)なことに気を取られず、本質をやり遂げろという意味だ。
似たような意味で、スタートアップ界隈ではMVP(minimum viable product:実用最小の製品)という言葉もよく使われる。
「顧客にとって有用なことを最低限実現するには?」
と考え、余計なことをしないというやり方だ。

職場において感情・モチベーション・認知を高める諸要素の中で、最も重要なのは、進歩しているという手応えである。
少しずつでもいいから結果を出し、地道な成功を積み重ねた方がずっと生産的だ。
成功は次の成功を生み、やがてそれらは飛躍的な達成へとつながっていく。

「大きな進歩を望むなら、日々何度も繰り返す小さな行動にこそ着目すべきです。小さな改善を地道に繰り返すことが、大きな変化につながるのです。」

何事も、まず選択肢を調べないことには、本質を見極めることはできない。
非エッセンシャル思考の人は、とにかく目の前のことに反応する。
聞いたばかりのチャンスに飛びつき、読んだばかりのメールに返信する。
だがエッセンシャル思考の人は、すぐに飛びついたりしない。
調査と検討にたっぷり時間をかけることを選ぶ。

全体の目的と個々の役割がとことん明確になっていれば、チームは驚くほどの力を発揮できる。
エネルギーが同じ方向に向かい、相乗効果が生まれるからだ。
(中略)優れた本質目標があれば、周囲の協力も得やすくなる。
普段からは考えられないレベルの力を発揮し、迷いなくも目標に向かって進み続けることができる。
会社やチームや個人に必要なのは、具体的で魅力的、意味があって覚えやすい本質目標だ。

フランクオブライエンが創業し、アメリカで最も急成長を遂げた民間企業にランクインしたマーケティング会社『カンバセーション』は、月に1度、社員50名を会議室に集め、丸一日の集中セッションを実施する。
電話、メールは禁止。
特に決まった予定表はなく、セッションの目的はじっくりと考え、話し合うこと。
社内だけでなく顧客にも周知し、この日は電話に出ないことを公言している。

刺激が多い現代にあって、考える時間を持つのは至難の技だ。
ある人はTwitterでこう言っていた。
『退屈ってどんな感じだったかな?今じゃ退屈なんて皆無だ。』
確かに彼の言う通り。
数年前までなら、空港のロビーや病院の待合室で、何もせずにただぼんやりと退屈していることもあった。
それが今では、誰もが携帯電話やパソコンの画面を見つめている。
退屈しのぎが増えたのはいいことだが、退屈を駆逐した結果、考えるための時間さえ奪われているのではないだろうか。

マイクロソフトの創業者ビルゲイツも1週間の考える週を定期的に撮っていたことで知られている。
じっくり物を考え、本を読むための時間だ。彼は80年代からずっとこの習慣を続けており、会社が急成長してからも中断することはなかったと言う。
1週間引き籠ることが難しければ、日々の中に小さな考える週を差し込んでみるといい。
1日に2時間でも、1年に2週間でも、あるいは毎朝5分でもいい。
忙しい日常から離れ、自分だけでいられる時間を確保しよう。

選択の基準を厳しくすると、脳のサーチエンジンが精度を増す。
例えばGoogle検索で「ニューヨークの美味しいレストラン」と検索すると、広い範囲の検索結果が出てくる。
一方、「ニューヨークのブルックリンで最高のピザ屋」と検索すれば、結果はかなり絞られてくる。
同じように、「いい転職先」と言うキーワードで考えたとき、脳のサーチエンジンは数え切れないほどの検索結果を返してくる。
一方、もっと詳細に設定して
「自分は何が大好きか?」
「自分は何に向いているか?」
「どうやって世の中に役に立てるのか?」
の3つで検索すれば、答えは自ずと絞られてくる。
私たちの目的は、やってもやらなくてもいいことを何十ページもブラウズすることではない。
「これしかない」と思えることを一つだけ見つけることだ。

正直なことを言うと、僕はいわゆる自己啓発本というものが好きではありません

読んでも実生活において、何も役に立たないからです

しかしこの本は、その辺の本屋さんで売ってるような自己啓発本とは違いました

「より少なく、しかしより良く」がなぜ良いのか

それが端的に書かれていて、普段、忙しく仕事に翻弄されてる人には一度は読んでみて欲しいと思える本です

日本的な非効率の例

日本のオフィスワーカーの典型的な非効率な例をあげてみます

例えば、日本の会社では以下のような感じでメールやSlackを書きますよね?

システム開発部 第2営業所 立花様

お疲れ様です。
○○PJの件ですが、急遽予定が変わったため12日までに対応いただくことは可能でしょうか?
お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。

人材管理部 原恵子

日本ではよく見る書式ですよね

でも、外国人はこのメッセージをこんな感じで書きます

hi.

Could you check ○○ until 12?

ちょっと極端に書きすぎてると思われるかもしれませんが、まじで外国人の会社のコミュニケーションってこんな感じです

英語を母国語とする人は別として、我々日本人のように英語を第二言語としてる人にとって、逆に長ったらしい文章はあまり良くない印象です

みた瞬間に、

「あ、めんどくせぇな。。。」

と思うのかどうかは知りませんが、たいてい返信が遅いですw

もうこれだけで、コミュニケーションコストが日本人と外国人で全然違うと思いませんか?

これはコミュニケーションに限った話ではなく、他の仕事についても山のように積もった結果、日本のホワイトワーカーは効率が悪いと言われている原因の一つになったんじゃないかと僕は思っています

非エッセンシャル思考なITエンジニア

会社でITエンジニアとして働いていると、よくこんな同僚に遭遇します

  • 言われた機能は、 盲目的にとにかく全て実装しようとする
  • 実はユーザにとってはそこまで価値はないが、一方で実装が困難かつシステムが複雑化するような機能でも、疑問を持つことなく実装しようとする
  • 実はユーザにはそこまで求められていない機能であっても疑問を抱かずに実装する
  • 評価されたいがために数多くの機能を実装するが、出来上がったものはバグだらけでろくに動作しない
  • 実装しなきゃいけない機能が多くあり、リリース(納品)までのスケジュールもタイトな状況でも、とにかく順番を気にせずにハジから全部やり切ろうとする

こんなITエンジニアには是非、このエッセンシャル思考を見て欲しいです