ITエンジニアの中でも絶対になっちゃいけないのは○○エンジニア

転職

ITエンジニアと一言でいっても、実は世の中にはいろいろなタイプのエンジニアがいます

メーカー系エンジニア、社内SE、ベンチャー系エンジニアなどなど

しかし、これだけは声を大にして言いたい

絶対に特定派遣型エンジニアになってはいけません

そして就活中の学生にも知っておいてほしい

というかこれからエンジニアに就職しようと思ってる学生にこそ読んで欲しいんです

絶対に特定派遣型エンジニアにはなってはいけません

僕はこれまで特定派遣エンジニア、ベンチャー、フリーランスエンジニアなど色々な経験をしてきましたが、その中で最も劣悪なのが特定派遣型エンジニアです

特定派遣とは

特定派遣というのは派遣社員や契約社員とは違います

とある企業に正社員として採用され、そして他の企業に派遣される業種です

「正社員ならいいのでは?」

と思われるかもしれませんが、特定派遣型の正社員はほとんど非正規社員みたいなものです

特定派遣エンジニアになってはいけないその理由

理由その1:あなたは人ではなく商品です

特定派遣の会社にとって社員は人ではなく単なる売り物、商品です

特定派遣の会社の上司は、あなたをどれだけ高く企業に売りつけられるか、しか考えてません

商品に人格はなく、ただ単に他の企業へ高く売られていくだけの子羊です

例えば、東京で働いていたある日、課長から

「お前、明日から広島転勤な」

と言われたら、

「了解しました!」

といって転勤するしかありません

なぜならあなたに人格はないからです

広島で勤務し始めて3ヶ月後、ようやく地域や職場にも慣れてきたかなと思ってた矢先、

派遣先企業の業績悪化により再び課長から

「お前、明日から仙台な」

と言われるかもしれませんが、それでもあなたの答えは、

「了解しました!」

しかありません

ここで引っ越し費用などを負担してくれるのはホワイト企業だけです

通常は自己負担だと思ってください

このように特定派遣型のエンジニアはただの商品なため、意見する・反論する権利はありません

「嫌なら辞めてください」

そう言われて終わりです

あなたがいなければ変わりはいっぱいいます

あなたの代わりに次の子羊を探すだけですから

理由その2:技術がつく?そんなもん運次第、ほとんどガチャの世界

よく特定派遣企業は、

「弊社では常時複数の幅広い案件を抱えており、成長できる環境です」

なんて言いますが、成長できるかどうかは正直なところ運次第です

なぜならその時の案件・内容次第だからです

あなたがどれほどPHPのプログラミングがやりたいからといって、やらせてもらえる保証はありません

むしろ、その企業に取引先の案件がなかったらずっとドキュメント作成や試験だけかもしれません

なぜなら、案件やタイミング次第だからです

運よくプログラムができる環境だったとしてもC言語かもしれませんしJavaかもしれません

もしかしたらその企業の取引先にPHPを要求する企業がないかもしれないからです

C言語やJavaなら汎用性があるのでまだいい方で、運悪くあまりメジャージャない言語を採用してる案件だと、その技術を磨いたところで他の企業で役に立てられる機会はありません

理由その3:残業代?なにそれ、美味しいの?

ITエンジニアの世界ではリリース前などに残業はつきもの(?)ですが、

基本的に残業代は出ないと思ってください

定時が9時から18時までだったとして、18時に帰っても20時に帰っても給料は同じです

なぜなら20時に帰った人は18時以降はサービス残業だからです

サービス残業とは好きで残ってるという状態です

現実問題としてはやらないと帰れない重要な仕事なわけですが、

会社としては好きで残ってるという解釈をします

よって残業代は出ません

この状態が定常化してくると、

給料を働いた時間で割った時給換算ではコンビニのアルバイトを下回ることもあります

僕は実際そんな人をいっぱい見てきました

大体の人は目が死んでましたね

理由その4:面接生活

特定派遣の人はその会社にいる間ずーっと、面接生活が待っています

せっかく面接に合格して企業に就職したのに、就職した後にも面接をし続けなければいけないんです

建前上、派遣先企業は受け入れる派遣に対して面接をしてはいけないことになっています

しかし、軽い面談などと称して事実上の面接をすることが常態化しています

面接が好きな人、得意な人はいいのですが、

僕みたいな面接で異常なほど緊張するような人間にとって、苦痛以外の何物でもありません

普通は案件が終わって、次の案件にアサインされるたびに面接が設定されます

例えば、一つの案件が半年スパンだったと仮定すると、

年間で必ず2回は企業と面接をさせられます

しかもそこで落ちる人は案件が取れないので人事評価も落ちるため、

落ちる=できないやつというレッテルが貼られます

またブラック企業では経歴を詐称して客先に提出しているため、

その内容に口裏を合わせないといけません

ちなみに僕は新人の頃に客先の面談で提出された経歴書では4年目に設定されていました

なので仮に技術的な質問をされて、それがわからなくても

「なんですか、それ?」

などと聞けません

知ってるふりをしなくてはいけないんです

この辺がうまくやれないと、面接に同席してる課長に使えないやつというレッテルが貼られる事になります

職場ごとにルールが変わるストレス

派遣型エンジニアは案件によって働く現場(企業)が違います

つまり派遣されたその案件によって、その現場のルールも全く違うわけです

エンジニアは案件ごとにそのルールに合わせなくてはいけません

特に厳しいのが官公庁系や銀行系の案件です

そういった場所は個人情報が漏れると非常に困るのでセキュリティがとても厳しいんです

とある銀行系の開発では、開発室には携帯などの通信機器や電気製品を持ち込んではいけないというルールがあったそうです(同僚から聞いた話です)

もしも退出するときにうっかりポケットに携帯などをもっていることが発覚すると、即クラッシュ(破棄)されるとの話でした

また、これは僕が実際に行った官公庁系の開発の話ですが、開発室に飲み物を持ち込むのが禁止されていました

過去に飲み物をこぼして機器を破損させる事件でもあったのかもしれません

とにかくその開発現場はペットボトルだろうが水筒だろうが、いかなる飲み物も持ち込むことが許されませんでした

いざ飲み物を買いに行こうとすると、一番近い自販機までは10分近く歩かないといけない場所にあり大変不便な環境でした

しかも機械のためなのか、やたらと部屋の湿度が低く設定されていて喉が乾くんです

エンジニアはただでさえシステム開発に神経を使ってるのに、派遣型エンジニアはそれにプラスしてこういう環境の変化によってさらされるストレスも追加されます

特定派遣エンジニアはまさにIT土方

特定派遣型のエンジニアはまさにIT土方そのものです

案件が終わったら次の案件、その案件が終わったら、また次の案件・・・

という風に、終わりのないたらい回し派遣の日々が待っています

次々に売られていく子羊です

その姿はまさにIT土方そのものです

土方なんていうと本職のドカタの方に失礼な気すらします

だって本職のドカタは道路や橋などを作るという価値のある仕事をしてますから

多くの人に役立つ仕事をしてるわけです

「あの道路、俺が作ったんだぜ!」

なんて他人に言えるなんてすごい仕事じゃないですか

一方でITドカタは基本的に企業向けの業務用アプリケーションを作ってるわけですから、他人に

「あのアプリ、俺が作ったんだぜ!」

なんてドヤれる日が来ることはありません

Deleteボタン1つで消えてしまうような電子のゴミを苦労して作る仕事です

仕事のやりがいという意味でも本職のドカタに敵うはずもありません

ホワイト企業もあるにはあるが

今現在、特定派遣の会社で働いてる人で、

「うちの会社はそんなことないよ」

って人もいるとは思います

実際にそういうホワイト企業があることも知っています

僕の話はブラック企業での経験がベースになってるので、業界標準よりは若干の偏りがあることは確かです

しかし、特定派遣というのはそもそも人の流通を良くするために考えられた所詮調整弁です

本来正社員はいろんな法律で守られているので、業績に合わせて増やしたり減らしたりするのは難しいのです

その点で派遣は業績が良い時は増やして、悪くなったら減らすということが簡単にできます

そもそも特定派遣とはそういった思想で作られた制度だからです

大小の差はあるにせよ、特定派遣型企業であれば基本的な思想はどこの会社でもそう変わらないはずです

特定派遣エンジニアが楽しめる人

これは僕が見てきた個人的印象になりますが、

どちらかというと技術(プログラミング)などに興味のない文系出身の人はそこそこ楽しんでいた(ように見えた)印象があります

実際に楽しんでいたかはともかくとして、少なくとも

「この人たち一体何が楽しいんだろう」

と思ってた僕から見れば十分楽しそうには見えました(本当に楽しいかどうかはともかくとして)

多分、彼らはもともと技術に興味がないので与えられた仕事を淡々とこなしてお金がもらえれば満足なのかもしれません

そういう意味では本当に物作りが好きで技術に興味のあるエンジニア志向の人は向いていない業種だとも言えます

特定派遣の被害に遭わないために

特定派遣をしてる会社が悪質なのは、特定派遣をしてることを隠そうとすることです

企業のHPをみても、まるで自社でのみ開発を行ってるかのように見せかけるところが多いです

「受託開発をしてる会社です」

という風に見せかけておいて実際はSES(派遣)がほとんどだった、なんてことは普通にあります

その会社の住所(所在地)が勤務先だと思って就職したのに、実際は日本全国をたらい回しにされることも珍しくありません

だからこそ悪質なんです

そんな特定派遣企業へ就職してしまわないように、騙されないようにするために見分ける方法があります

詳しくはこちらの記事をご覧ください