オフィスチェアとしてゲーミングチェアはどうなのか?noblechairsを買ってわかったこと

仕事環境

僕は仕事柄イスに座ってる時間が長いのですが、仕事以外でもイスに座ってPCで動画見たりゲームしてるので、1日のうちのかなりの時間をイスの上で過ごします

多分、平均で1日15時間くらい座ってるんじゃないですかね

そんな僕が愛用していたオカムラのバロンですが、自宅で仕事をする時間が増えるに伴って、いい加減イヤになってきたので別のオフィスチェアに交換することにしました

オカムラのバロンが嫌になった理由

僕のバロンチェアは背もたれがメッシュになってたんですが、やっぱり座り心地ではスポンジタイプには敵いません

オフィスチェアというと、どうしてもメッシュタイプのバロンチェアとかアーロンチェアに目がいきますが、正直座り心地はあまりよくありません

その辺の詳しい理由なんかはこちらの記事に書いてあるので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

そんなバカな!有名な企業なんかはオフィスチェアとして採用してるじゃないか!

と思われるかもしれませんが、その辺の理由は僕にもよくわかりません・・・

会議室なんかの短い時間ならばともかくとして、自分がずっと座る椅子としては正直メッシュタイプは選ばない方が良いです

少なくとも、私の次のイスの候補からメッシュタイプは選択肢になりませんでした

もう少し細かい話をすると、バロンチェアって椅子のサイズがちょっと小さいんですよね。小柄な女性ならフィットするのかもしれませんが、体の大きい自分にとってはどうしてもしっくりきませんでした。長時間座ってると頻繁に座りなおす感じで、どう座っていても落ち着かないんです

バロンチェアの代わりに選んだnoblechairs

そんな僕がバロンチェアの代わりに選んだのがnoblechairs Heroです

noblechairsは2015年にドイツで設立されたゲーミングチェアブランドです。

なぜこのイスを選んだのかというと、

  • 最近オフィス用チェアとしてゲーミングチェアが流行ってること
  • 一般的なオフィスチェアと違って見た目がかっこいいこと
  • ドイツ製なのでかっちりできてること

と言うあたりが主な理由です

最初は安いGTRacing、AKRacingでも良いかな、と思ってましたが、レビューを見るとどうも安っぽいという意見が多かったのでやめました

イスって一度買ったら何年も使うものなので簡単に壊れてしまっては困りますから

それになんとこのイス、先日購入したキーボードを作ってるアーキサイトという会社が輸入代理店をやってるみたいです

その点もなんとなく信頼感を感じたポイントです

詳細

なんとも言えないこのnoblechairsのマーク。王冠?

背もたれ中央にはnobleのマークが

背もたれは最大で125度傾斜します

画像では大したことがないように見えますが、実際に座ってみるとかなりの角度

僕は普段、ここまで倒すことはありません

肘置きは高さ、幅、角度などが調節可能

そして何と言ってもこの肘置き、柔らかいんですよ!

肘をついて体重をかけると適度に沈み込みます

ここがバロンチェアとは大きく違う点です

バロンチェアは肘置きがブラスティックのような素材で、ほとんどカッチンコッチンとも言える固さでした

noblechairsに変えてからは、肘置きに肘をおいても痛くなりません

表面はPUレザーというポリウレタンをベースとした素材ではありますが、ジメッと張り付くこともなく快適です(少なくとも冬は)

クッションも腰用、頭用と2つ付いています(自分は腰用しか使ってませんが)

noblechairsの感想

それまで使っていたバロンチェアと比較するとかなり良いです

正直なところ、買い替えて成功でした

何が良かったのかを具体的に上げてみます

イス全体が大きくできていてゆったり座れる

このnoblechairs、さすがドイツ製と言うだけあって全体的にかなり大きな作りです

そのため、身長180cmの自分でもゆったり座れます

ちょっと誇張表現をすると、

お父さんの椅子に座ってるみたい

とでも言うんでしょうか

アマゾンのレビューコメントを見ると、

「座面が固すぎて痛い。30分も座ってられない」

と言う意見があり心配していましたが、全くの杞憂でした

僕はこの椅子に1日15時間くらい座ってますが、お尻が痛いと思ったことは一度もありません

念の為書いておくと、僕は普段柔らかいソファーや椅子が好きなタイプで、どちらかと言うと固い椅子はあまり好みではありません。そんな僕でも座り心地が良いと感じるくらいの硬さです

肘置きが適度に柔らかい

これは上でも書きましたが、とにかくバロンチェアは肘置きが固くて体重をかけていると肘が痛くなりました

その点、このnoblechairsは適度に柔らかいので、本当に肘に優しいです

それだけでなんか、優しい椅子に座ってる感がすごいです

背もたれがメッシュじゃないので座り心地が良い

バロンチェアとは違い背もたれがクッションなので、やっぱり背中が落ち着きます

まさに、これこれ!

といった感じです

やっぱりメッシュはダメです

座っていてもお尻が滑らない

そして、これ結構大事なポイントなんですが、

バロンチェアは座面が滑りやすい素材だったためか、

深く座っていても気がつくとお尻が前に滑るんです

そうすると最初は良くても、そのうち行儀の悪い姿勢になってしまいます

そして滑っては元に戻り、滑っては戻りと1日のうちに何回もこの動作を繰り返すので座っていて疲れるんです

ところがこのnoblechairsは、座面がPUレザーだからなのか全く滑りません

今までジーパンだとかシャカシャカしてる素材のズボンとか色々試しましたが、どれも同じでほとんど滑りません

自分にとっては何気にこの点が一番大きかった気がします

座り直す回数が少ない

オカムラのバロンに座っていた頃は、10分に1回くらいの頻度でよっこいしょと座り直していました

足を組み替えたり、深く座ったりと落ち着きがありませんでした

どう座ってもしっくりこないためです

ところがnoblechairsは、座っていて気づきましたがほとんど座り直すことがありません

おそらくですが、

自分に合ってるイスは、座ってるだけで心地の良い落ち着き感があるので座り直すことが少ないのだと思います

一方でバロンはどう座ってもしっくりこないために、なんどもなんども座り直すことになります

ある意味、運動にはなってるのかもしれませんが、そんな運動は正直必要としてません

noblechairsは気づいたら2、3時間は同じ姿勢のまま座り続けることができます

noblechairsのダメな点

今の自分にはぴったりなイスだとは思いつつも、ダメな点もわかってきました

平均的な日本人には合わない大きさ

アーキサイトのHPでは

「日本人の体型に合わせた座面高」

と書いてありますが、

これは嘘です

このイスの座面高は45cm〜51.5cmの間で調整できます

が、身長180cmの自分でも一番下に下げた状態でちょうど良い高さです

と言うことは日本人の平均的な身長の男性だと、場合によっては厳しい高さだと言わざるを得ません

女性は論外でしょう、

確実に足が地面につきません

座面を一番上まで上げると自分でさえ足が地面につきません

このイスは確実に高身長の人向けといえます

対象はおそらく身長180cm〜190cmの間と考えて良いと思います

ちっちゃい人お断り!

とでも言わんばかりのスペックはさすがドイツ製です

そう言う意味で、このイスは日本人には向いてないといえます

逆に体が大きくて日本のイスがどれも窮屈に感じる人には超絶オススメできます

ただし、

「お店で試しに座ってみたときに大丈夫だったから」

といって気を抜かないでください

お店では靴を履いているので素足の状態より+3,4cm高い状態です

PUレザーは夏場は蒸れるか

このPUレザーはこの季節(12月)では適度に体温で暖かくなって、とても快適です

座った瞬間に感じるヒヤッと感もほとんどありません

(ちなみにバロンチェアの時は背もたれがメッシュで冬場は寒いので、ユニクロのセーターを巻きつけてました)

ただし、冬場に暖かいと言うことは、逆に夏場は暑いと言うことになります

まだこのイスを買ってから夏を経験してないのでその辺りは未知数なのですが、やはり夏は暑いと思われます

蒸れるほどの暑さなのか、その辺はまた改めてレポートします(覚えてたら)

2021/08/29追記

買った当初は、

「この椅子、出来はいいけどPUレザーで夏は蒸れるだろうなー」

「PUレザーって、さもカッコよさそうに言ってるけど、結局はビニールでしょ?」

なんて思ってましたが、思ったほど夏も蒸れませんでした

というか、背中がじめっとした感じになったことがありません

おそらくクッション素材が適度に硬いので、あまり体にフィットしないため空気の逃げ場があるためだと思われます

その割に長時間座ってても体が痛くならないという不思議なクッション素材です

これは嬉しい誤算でした

正直、この点だけが長期間この椅子を使う上での懸念点でしたが、これがなくなった今、このnoblechairsは自分にとってほぼ欠点無しの椅子になりました

回転したイスが元の位置に戻ろうとする

この椅子は高さ調整のためにガスシリンダーが内蔵されています

そのせいなのかわからないのですが、回転したイスが特定の場所に戻ろうとするんです

個体差なのかはわからないのですが、例えばイスを回して席を離れると、帰ってくる頃には元の位置に戻ってるんです(おばけじゃない)

戻ろうとするポイントをデスクの方に向けてるのですが、イスの足を動かしてしまうとまた戻るポイントが移動してしまいます

何をいってるのかよくわからないと思いますが、地味に面倒な点です

肘掛の幅が少し広すぎる

このイス、肘置きの幅が調整できるのですが、広い方には調整幅が大きいものの、狭くする方には対して調整できません

上の画像は、肘置きを一番狭く調整した時のものなんですが、それでもこれだけの幅があります

個人的には、左右それぞれに後5cmは内側に来て欲しいと思ってます

ゲーミングチェアはオフィスチェアには微妙

noblechairsに限らった話ではないのですが正直なところ、ゲーミングチェアをオフィス用のイスとして使うのは微妙だと感じました

ゲーミングチェアって、早い話が車のドライビングシートのパクリな訳ですけど、車は走ってる途中の振動で体が揺れます

その揺れを抑えるためにサイドサポートがついてるわけですが、オフィスでは当然揺れなんてありません

つまりサイドサポートって不要なんですよね

逆にこれがついてることによって、体が拘束されて、ちょっと体のポジションを変えたりするのがやりづらい感じがあります

また、Heroは肩の部分に大きな出っ張りがあるんですが、この部分が全く体に接していません

なのでnoblechairsであればHeroよりも少し安いICONでも十分かと感じました

まとめ

色々とダメな点も書きましたが、体が大きい人にはかなりお勧めできるイスです

僕はバロンチェアから買い換えて大正解でした

バロンチェアって新品で買うと20万円以上しますが、このHeroはたかだか6万円です

6万円は決して安い金額ではありませんが、少なくともバロンチェアを買うよりかは満足度が高いです

後、さすがドイツ製と感じるポイントがもう一つあって、それが全体のガッチリ感です

僕はドイツ製品が好きなんですが、それはガッチリとよくできてるからなんです

その点においてこのnoblechairsもガッチリとできていて、長く座れそうな予感がプンプンしてます