エンジニアスクール卒が書類選考で落とされるわけ

プログラマー

テックキャンプ卒のエンジニアは書類選考で落とされるらしいとの噂を聞きました

これについてエンジニアの自分が持論を書いてみたいと思います

スクール卒の評判が悪い理由

テックキャンプはエンジニア向けのプログラミングスクールです

テックキャンプに限らず、エンジニア向けのプログラミングスクールは最近かなり流行ってます

うたい文句としては

「うちで勉強すれば一流企業に就職できる!」

ってな感じでしょうか

実際にやる内容としてはメルカリのコピーサイトを作るのだとか

だからこのテックキャンプを卒業した人は企業面接でみんな、

「メルカリのコピーサイトを作りました」

と皆一様に同じ実績をアピールするらしいです

プログラミングスクール卒のエンジニアが嫌われるのはこの辺あると考えています

なぜなら、プログラミングって言われたことをただ実装するのと、自分が考えて実装するのとでは天と地もほども差があるからです

自分で考えて必要な機能を洗い出して実装するには逆引き的な要素が必要になります

実際の開発で必要になるのは、その逆引き的な手法なんです

言われたコードをただ単に開発環境にコピペして出来上がったサイトなんて、はっきり言ってなんの価値もありません

誰にでもできるからです

エンジニアの力量はその人が考えて作り上げたものにこそ価値があると僕は考えます

素質のあるエンジニアはスクールには通わない?

そもそもエンジニアの素質がある人って、スクールなんて通わなくても自分で色々検索しながら何かしら作ってるものです

いわゆる独学ってやつです

近年ではPCさえあればグーグルで検索して大抵のものは調べられます

スクールに通うってことは、

自分一人では解決することができない人間です

と言ってるのも同然な訳です

だって自分で検索したりして調べればある程度のことは学べるのにそれを放棄して、スクールにお金を出して解決しようとしてるわけですから

ITエンジニアって、仕事をする上でも自分で調べて解決する能力が求められます

と言うか極端に言えば、

「ITエンジニアは色々とググって調べた内容で問題を解決し、結果としてお金をもらう職業」

だと言ってもいいかもしれません

その部分を放棄してお金を払ってる時点で、プロにはなれないわけです

だってその部分でお金をもらうのがITエンジニアだからです

むしろお金を払うのはお客さん側の発想ですw

だからそれができない人はそもそもITエンジニアとしてやっていけないよね?

と言うのが面接官の本当の気持ちなのかもしれません

じゃあスクール卒のエンジニアはどうすればいいのか?

エンジニアスクールを否定する気はありません

有益なことも学べるのでしょう(僕は経験がないのでよく知りませんが…)

ただ、それだけでは実際の開発現場において力が足りないのも事実

というわけで、スクール卒の人はこんなことを追加でやってみてはどうでしょうか?

もしスクール卒であっても、こんな感じのことが履歴に書かれていれば、それなりに興味を持ってくれる企業はあるんじゃないでしょうか

1. 自分の好きな分野のWebサイト/アプリを作ってみる

ここ結構重要なのですが、自分の好きな分野のサービスを作ってみてください

アニメでも競馬でも、パチンコでもなんでもいいです

「こんなサービスがあったら良いのに」

と普段から思ってるものでも構いません

自分の好きな分野だと、

「あんなこともしたい、こんな機能も入れたい」

という欲が出てきます

そうすると単純にサービスを作るのが楽しくなってきますし、どんどんサービスに関するアイディアが出てきます

自分の好きなアニメの一覧表を表示したり、タイトルで検索できたり、他サイトから自動で情報を取得してみたりと、自分で考えて色々実装してみてください

「自分の好きなサービスを作ってガンガン稼いでやるぜ。ついでに面接でのアピール材料にもしてやるぜ」

くらいの気持ちで構いません

開発に不慣れな部分もあって大変だとは思いますが、好きなことであれば大抵やる気が出ます

逆に言うと、自分が興味のないサービスを作るのはやめておいたほうがいいです

興味がないとサービスを良くしようとする欲も出てこないので、一向にサービスが良くなりません

結果的に誰も興味のないサービスが出来上がるだけですし、そんなサービスを作ってもおそらく面接官には響きません

2. 公開する

完成したら(というか完成する前でも良いのですが)、サーバを借りて公開してみてください

PHPが動くレンタルサーバーは無料のものもあります

有料でも月300円くらいで借りらるサーバ会社もあります

Webエンジニアを目指すのであればサーバサイドのこともする機会があるかもしれないので、この辺の知識は決して無駄にはなりません

というか、自分だったらサーバサイドエンジニアを目指しているのにサーバ一つ持ってないって時点でちょっと・・・と思ってしまうかもしれません

口でいくら「ITエンジニアに興味があります、なりたいです」とは言ってても、実際は自分で作ったサービスもなければサーバも持ってないとなれば疑いたくなるのが普通ですよね

3. 宣伝する

実は一番難しいのがこのパートです

サービスを作って公開するのは時間があればできます

が、お金をかけずにサービスを宣伝するのはかなり難しいんです

自分で作ったサービスを履歴書に書いたときに、たまに聞かれるのもここです

自分でWebサイトを作った経験のある面接官の人だと、

「どうやって宣伝しましたか?」

と聞いてくることがあります

宣伝方法って、企業の人間にとっても興味があるところからです

4. 収益化する

もしできるのであれば、最後に収益化しましょう

Webサービスであれば広告を貼る、もしくは課金するの2パターンかと思います

収益化した売上金額は、そのサービスの価値を計る上でとても重要な指標になります

他人に対してそのサービスの規模感を説明する最も大きな武器になります

ただし、「広告貼ってその収益が月数十円あります!」

くらいですと武器になりませんので念のため

実際の運用経験はエンジニアになっても役立つ

Webサービスで一番難しいのはユーザを呼んでくることです

ユーザに来てもらって実際に使ってもらう

そうやっているうちにユーザから不満や要望が出てくるので、それを追加したり修正する

作ったサービスにユーザがそこそこ来て、それなりにサービスが回って、さらに収益化できれば言うことはありません

だって規模感は違えど、企業のサービスが目指してることそのものだからです

繰り返しますが、スクール卒が嫌われるのはみんなハンコを押したかのように同じメルカリのコピーサイトを実績として上げてくることです

しかし、そこにあなたが考えて作ったオリジナリティあふれるサービスの情報が添えられていれば、状況は変わるでしょう

もし自分が面接官をするとしたら、こんな感じでプラス点配点をつけると思います

・オリジナルのサービスを作って公開している
→ +1点

・ユーザがそのサービスにそこそこ居ついてPVもそれなりにある
→ +2点

・収益化されていて、月あたり万単位の収益がある
→ +3点

ただし、これは自分の主観なので面接官によっては響かないこともあるかもしれません

ただ、もしもエンジニアとして生きてくのであればこれらの経験は決して無駄になりませんし、こう言うことを楽しめる人こそが自分の会社に来て欲しいと面接官も望んでるはずです